裁判

マンションの騒音は、裁判で解決できます!


 裁判などでマンション騒音トラブルを解決する対策のために必要なことを説明しました。
受忍限度を知り、騒音の程度を数値に示し、マンションの防音性能を確認することが大切です。

裁判

マンション 騒音は、裁判で解決できます!


 この記事の前提条件は、裁判が民事裁判であることです。
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1.騒音に対する「受忍限度」とは


 裁判では、一般社会生活上の受忍限度を超える音かどうか、判断されます。
受忍限度を超えない場合、裁判で認めてもらえません。
ここで大切なポイントは「争っている当事者」を基準とした受忍限度ではないことです。
基準は、一般社会生活上の受忍限度です。
客観的に判断して普通の人が感じる程度の限度が基準とされています。

争っている当事者は、必死となっているため、正しい判断ができないので、注意が必要です。

この節では、「子供の騒音事件(東京地方裁判所判例 平成19・10・3)」の判決内容を要約しました。

(1)マンションの重量床衝撃音遮断性能
 これは、床をドスンドスンと足で踏んだときで発生する音に関する内容です。
広く知られている値が L-40 (かすかに聞こえる)で示される性能です。
この性能の場合、受忍限度を超えることが無いため、裁判で認められません。
判例の場合、L-60 (よく聞こえる)であり、認められる条件の一つになりました。

(2)騒音の程度と持続時間
 本件の騒音の程度は、50dB〜65dBであり、環境庁で決めた基準をオーバーしていました。
また、午後7時以降から深夜にかけて酷い音が日常的に生じていました。

(3)被告の騒音対策の努力、誠意
 判決で重要な根拠となった事実を次に示しました。
  1)子供のしつけに誠意がありませんでした。
  2)床にマットを敷いた程度の対応であり、不充分でした。
  3)話し合いの際、乱暴な口調であり、裁判に出頭さえしませんでした。
 このように被告の「不誠実」であることが、訴えを認められる条件となりました。

(4)訴えた本人の精神状態
 本人は、食欲不振、不眠等の病気となり、精神的な障害が生じ、病んでいました。

以上の理由により、「受忍限度」を超えると判断され、訴えが認められました。

2.音の程度を数値で示し、「不法行為」を証明するには


 音の程度は、次の主に2つの数値に基づき判断されます。
(1)マンションの遮音等級 (※ 重量床衝撃音についてのみ)
  1)L-40  静か
  2)L-45  気にならない
  3)L-50  ほとんど気にならない
  4)L-55  少し気になる
  5)L-60  やや気になる  ===> 不法行為として判断される場合があります。

(2)生活騒音基準 (環境庁ホームページより引用)
  1)昼間 55dB 以下
  2)夜間 45dB 以下
 上記の基準を超える場合、不法行為として判断される可能性があります。

 一方、争っている相手の「誠意」が判決に影響しています。
  1)相手が誠意を示し、騒音の解決の対策に努力している場合
  2)相手が「不誠実」の場合
 上記の 2)の場合に訴えが認められるケースがあることが分かりました。

「騒音計」で測定し、数値として状況証拠を提出する場合、amazonから購入することができます。
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 なお、この節の内容は、「東京地方裁判所八王子 判例 平成8・7・30」の判決に基づき、要約しました。

3.マンションの「防音性能」を確認し、慰謝料・損害賠償を請求するには


 福岡地方裁判所 判例 平成3・12・26 の判決を要約しました。

 この事例は、マンションがサンプルルームでの見本で販売されたケースです。
 主に、次の点が騒音の原因となっていました。
(1)マンションがJR鹿児島本線の近くにありました。
(2)福岡空港が近くにあり、飛行機の発着音がありました。
(3)原告のマンション買主は、防音性能を明確に意思表示して確認していました。
(4)売主側の販売員は、パンフレットのみを示して重要事項説明を行いました。
以上の状況に対して、判決は、騒音に対して「受忍限度」を超えると判断しました。

 判決の理由は、次の通りでした。
(1)本件のマンションのサッシは、遮音性能が25dBであり、
   結果として、音は、55dBを超え、基準値を超えました。
(2)電車・飛行機の音は、60ホン(dB)を超えており、受忍限度を超えていた、と判断されました。
(3)電車・貨車の音は、日常的に早朝から深夜まで及んでいました。
(4)原告は、不眠、不快感に悩まされ続けていました。

以上の理由により、明らかに一般社会生活上の「受忍限度」を超えている、と判断されました。



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posted by Yy at 14:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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